(仮訳)コスタリカの都市遺存林において見出された新規の地衣共生様式を有する菌類の新系統、Eremithallus costaricensis
Lücking, R. et al., 2008. Eremithallus costaricensis (Ascomycota: Lichinomycetes: Eremithallales), a new fungal lineage with a novel lichen symbiotic lifestyle discovered in an urban relict forest in Costa Rica. Symbiosis. Available at: http://www.inbio.ac.cr/papers/liquenes/pdf/p2008_Letal_eremithallus.pdf [Accessed December 26, 2017].
【R3-04702】2017/12/26投稿

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3行まとめ

コスタリカの森林から新種の地衣、Eremithallus costaricensisを記載し、本種を新目新科新属に置いた。
本種の地衣化様式は未知の型であり、自身の地衣体を形成せず、さながらヤドカリのように樹皮の細胞内の共生藻と菌糸を介した関係を有していた。
本種は形態的にオストロパ目菌類に類似していたが、分子系統解析ではリキナ目に近縁な独自の系統を形成した。
Costa Rica, San José, Leonelo Oviedo Ecological Refuge, campus of the University of Costa Rica, San Pedro, 5 km E of the center of San José

(新種)

Eremithallus costaricensis Lücking, Lizano & Chaves
語源…(属名)ヤドカリの地衣体/(種小名)コスタリカ産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Propolidium glaucum
子実層が非アミロイド
子嚢が非アミロイド
子嚢胞子が楕円形
子嚢胞子が単細胞
本種と異なりリキナ綱ではなくズキンタケ綱に含まれる
本種と異なり地衣化していない
本種と異なり子器縁部に蓚酸カルシウムが沈着する
本種と異なり子嚢が楕円形ではなく円筒形
本種と異なり子嚢の先端構造がI+
本種と異なり子嚢胞子表面に縦方向の皺を欠く
本種と異なり子嚢胞子が厚壁
Phaeographis lobata
同所的に分布する(コスタリカ)
肉眼的形質が類似している(確信を持って識別できない)
本種と顕微鏡的形質が異なる